冷凍庫で増殖する細菌の代表的なものは、カビです。通常の場合、最低でも4~6種類のカビ類・酵母類が生息しています。冷蔵庫内は5℃前後、冷凍室では-18℃前後に保たれていますので、カビは生育しないと考えがちですが、実際は低温環境下でも死滅するわけではなく、生育が遅くなるだけなのです。中には、-10℃の低温域でも生育できる好冷性のカビもいます。
カビが生える大きな原因となるのが、高温・多湿・栄養分です。つまり、カビ対策は、
高温 → 低温にする
多湿 → 乾燥させる
栄養分 → 栄養源を絶つ
と、なります。また、その他の対策として、
〈冷蔵庫の外側〉
油ハネや手垢、ホコリで汚れやすいところは、ベタベタになる前にこまめに拭きましょう。
〈冷蔵庫の内側〉
野菜を綺麗に洗い土を落としてから保存することが、野菜室のカビ防止に繋がります。そして、冷蔵庫の中全体に霧吹きなどでエタノールをかけたあとペーパータオルで良く拭き取り、消毒しましょう。